ANK免疫細胞療法について

元々われわれの体内にあるNK(ナチュラルキラー)細胞を用いるがんの治療法です。
NK細胞は本来がん細胞を見つけると攻撃して始末することができるいわばリンパ球の精鋭部隊です。
これを一度体外に取り出し活性化・増殖させて体内に戻すことで、培養されたNK細胞がさらに強力にがん細胞を直接攻撃します。
ANK免疫細胞療法は、2024年11月現在3,764例の治療実績があります。

「ANKリンパ球免疫細胞療法」の概要を説明した動画です。
より詳しい内容は「松本クリニック銀座」へお問合せください。

ANK免疫細胞療法の特徴

  1. がんの種類や部位を問いません。
  2. がん細胞を直接攻撃することが目的の一つです。
  3. 免疫を刺激して、体内の免疫細胞の活性化を狙います。
  4. 一般的な免疫細胞療法には見られない発熱や悪寒といった副反応があります。
    (培養細胞が放出する免疫刺激物質の作用によるものです)
  5. 手術後の再発防止に適しています。
  6. 分子標的薬との併用が可能なことがあります。
    ※下記参照
  7. 白血病にもタイミングや条件次第で、治療可能です。
  8. 闘病中の生活の質(QOL)の改善も目的とします。
  9. 仕事を続けながら治療される方もいらっしゃいます。

【ANK免疫細胞療法セミナー動画】
松本クリニック銀座の院長、松本によるANK免疫細胞療法の動画セミナーです。
この動画でANK免疫療法の仕組みについて解説をしております。

一般的な免疫細胞療法にはない特徴

ANKのがん攻撃力を100とした場合の比較
ANKのがん攻撃力を100とした場合の比較

出版元:リンパ球バンク(社内比データ)体外培養された免疫細胞が制限時間内に研究用の標的がん細胞を傷害する割合を示すものです。 体内で同じになるという保証はありません。
なお樹状細胞の培養技術も一般化されていますが、樹状細胞はがん細胞を認識したり傷害することは確認できませんのでデータは掲載していません。

他のがん治療との併用

外科治療との併用

手術で大きな腫瘍を取り去り、分散しているがん細胞をANK療法で攻撃するのが理に適っている治療設計です。
新たながんの増殖を抑え、転移や再発防止を狙うものです。

化学療法・放射線治療との併用

化学療法・放射線治療実施によりがん細胞の勢力が弱まります。
そこにNK細胞を送り込み、体本来の免疫力を取り戻すことで、がんに追い打ちをかけます。
できれば化学療法・放射線治療によりNK細胞が傷む前に培養を済ませ凍結保管しておくのが理想です。
なお、すでに抗がん剤を始めておられても治療は可能ですのでご相談ください。

分子標的薬との併用

分子標的薬はがん細胞を攻撃するものではありませんが、免疫細胞にあまり悪影響を及ぼしません。
分子標的薬の中にはNK細胞の傷害効率を高める作用を活かすものもあり、可能な限り併用を検討します。

【がん治療の選択】
第4の治療として免疫細胞療法が有ります。
「You Tube 竹原チャンネル」で元世界チャンピオンのANK体験をご覧ください。

副作用

本人の細胞を遺伝子などを改変せずに本人に戻す治療ですので原理的に安全と考えられますが、点滴の度に発熱など何らかの免疫副反応があります。
これは培養細胞が体内で放出する免疫刺激物質(インターフェロンやインターロイキンなどのサイトカイン類)の影響によるものです。
発熱は必発ですが、他の免疫副反応は人によって、あるいは治療の度に様々ですので詳しくは医師から説明があります。
いずれも一過性のもので時間の経過とともに自然に治まっていきます。

ANK免疫細胞療法の流れ

面談・申し込み

患者様お一人おひとりの状況に合わせて、治療計画を作成し、十分な説明をいたします。
わからないことは全てお聞きになり、ご納得の上お申し込みください。

面談費用は1.1万円(税込み)です。

面談を受けれられても治療を申し込む義務はありませんのであれこれ悩む前にまずは面談をお申込みください。

なお、採取したリンパ球の培養は治療に使う分全て一度に行います。
またリンパ球培養費用はリンパ球採取の2日前までに全額お振り込みいただきます。

STEP
1

リンパ球採取

患者様の体内から、培養に必要なNK細胞を含むリンパ球を採取します。
医師、臨床工学技士、看護師の連携により安心安全に配慮したよりレベルの高い採取を行っています。

COMTECベッドサイド風景
COMTECベッドサイド風景
採取機(採取中)
採取機(採取中)
採取機械
採取機械
コムテック写真(2015年現在)
コムテック写真(2015年現在)
STEP
2

培養

採取したリンパ球は高度で複雑な培養工程により、約2週間から4週間で治療用のNK細胞になります。

STEP
3

ANK点滴戻し

活性化・増殖したたくさんのNK細胞(ANK)を点滴で体内に戻します。
標準的に週2回、合計12回行います。1回にかかる時間は約1時間です。

STEP
4

全ては相談することから始まります

「ANK免疫細胞療法」は「がんの三大療法」とお互いに補完する関係にあり、うまく併用することが望ましいです。
スケジュールは外科手術や放射線治療、化学療法との合間を見ながら調整します。

効率よくかつコストを抑えて治療するためには、早いうちに治療計画を作成するのがベターです。
がん告知後すぐに面談するのがベストですが、早く相談するほど選択肢が増えて有利です。

まず、知りたい事やわからないことをお気軽にお問合せください。
そのとき、次の3点を伺いますので、ご準備をお願いします。

  1. 現在かかっている病名
  2. 簡単な治療経過
  3. 「松本クリニック銀座」への通院にかかる時間

その後ご予約をいただいて松本院長との面談をしていただきます。

費用(全て税込)

面談費用:1.1万円
リンパ球採取費用:22万円
採取されたリンパ球の搬送費用:5.5万円/1採取あたり
培養費:210万円税込/6回分、
420万円税込/12回分
(培養回数により変わります。また1クールは12回です。)
点滴費用:2.2万円/回
(点滴用培養細胞の搬送費はいただいておりません)

松本院長対談

臨床医の立場でのがん治療

【私たちがANK免疫細胞療法を始めたきっかけについて】

【ANK免疫細胞療法を受けている方々について】

【ANK免疫細胞療法のメリット、ANK免疫細胞療法の受け方、主治医がANK免疫細胞療法を理解してくれない場合について】